FABRIZIO DE ANDRE’ ファブリツィオ・デ・アンドレ:Princesa 和訳

CLAUDIO BAGLIONI NIPPON/クラウディオ・バリオーニ・ニッポン
記事執筆:Letterina

イヴァーノ・フォッサーティとの共作です。
性転換手術で女性となった、ブラジル出身の実在の
街娼、フェルナンダ・ファリアス(1963-2000)の物語です。
テロリスト集団「赤い旅団」の元メンバー、マウリツィオ・ヤンネッリ
が、彼女の生い立ちをつづったノンフィクション小説Princesaを
もとにした歌です。




Princesa(1996年作品)歌詞日本語訳 
作詞作曲Fabrizio De Andre'、Ivano Fossati
歌詞翻訳:Letterina  翻訳協力:Pettinelli

あたしは羊
あたしは雌牛
動物ごっこして遊びましょう
肌けたブラウスを着た女のあたし
吸いつけるちっちゃなおっぱいだってある

光と影を織りなすこのヤシの木の下であたしは生まれた
空の手前に広がる水平線にママの視線があった

「フェルナンディーノはまるで女の子みたいに、わたしの
寝床までコーヒーとタピオカを持って来てくるんです。
息子は男として生まれたけれど、そのうち自分の本能に
従って生きていくのだと思いましたよ。」

あたしは大きな鏡の前に立って
指で目を覆って想像する
両足の間には小さな割れ目があるのだと

バスの中で眠り込み
田舎での少年時代をあとにする
あこがれた魅惑を追い求め
運命を訂正しに行く

木賃宿の台所で
夢と女性ホルモンを混ぜ合わせる
夜が明けるころには魔法にかかっている
奇跡のようにおっぱいがついている

だってフェルナンディーナは本当の女の子だ
男とやるのが好きな娘
でもフェルナンディーノは吐き気をこらえ
苦しみに身悶えしている

それから胸とおしりの整形手術を受ける
麻酔が効いてめまいがする
あたしの心と体を合致させるために
バイーヤの海岸沿いで

若葉の甘い頬笑み
髪をかき上げる指
車のヘッドライトが焦点を合わせる時
あたしの人生の舞台の幕が開く

欲情を吐きだすこの場所で
客があたしの尻にのしかかる
あたしの肉と唇の中に押し入る
ある客は滑り込み
ある客は降参する

フェルナンディーノはあたしの内側で死んだ
フェルナンダは絹のお人形になった
あたしは変わり種の星の燃えかす
“源氏名プリンセーザ”はあたりにその名を轟かせる

今プリンセーザはミラノの弁護士に夢中になっている
客の気を引くためのそぞろ歩き
バルコニーの暗がり

田舎、空、小道、学校、教会、恥、スカート、マニキュア、
鏡、口紅、不安、大通り、鋳型職人、めまい、魅力、魔法、
本、警察、疲労、品格、婚約者、子分、御大、げす野郎、
不運、酩酊、樽、愛撫、破産、吐き気、美しさ、生きる

画像

歌詞の追記はこちら
https://claudiobaglioniblog.seesaa.net/article/201504article_18.html

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